EUKARYOTE 2F
EUKARYOTEでは3月2日から3月25日まで石川和人個展「Overload」を開催いたします。
石川和人は2015年度 “LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #3”の一人として選出され、東京とパリでの展覧会に出展、写真集を出版するなど現代写真の新鋭作家として現在活躍の場を広げています。
昨年行われた初の個展では「Humanity」のシリーズを発表し、デジタルカメラを用いながら、作品に落とし込む際のアナログな手法によって偶発的に生まれる、鮮やかでペインタリーな透明感ある色彩と、情報の器と化した現代の人々を思わせる朧げな表現で改めて異彩を示しました。
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いまは情報が個として存在している。
人はどこから来て、どこへいくのか。
A.I.という存在がある今、人はどういう役目で存在していく?人として何ができるのか?
それは人として形あること、繰り返しのきかない事、有り無しだけではない何かを感じられること、
緊張と緩和という空気の響き合いが調和された間は、日本人が得意とする部分であると思う。
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最近では写真の持つ非実体のイメージを覆すように、皮膚感覚へ訴える意欲的な展開を続けており、展示タイトルでもある作品「Overload」においては、”過負荷な情報量を表面化させ、普段扱う情報を物量とした時に起きる感覚の差を明確にさせる試み”として、夥しいほどの物質感と色彩を伴って展示室の1壁面を覆います。
そこには膨大無形な情報に晒された私たちを嘲弄するのではなく、身体と切り離せない個を持って生きる私たちへの慈しみにも似たメッセージが込められています。
また本展では「Overload」、「Humanity」に加え、石川にとって比較的初期の試みである「Flowers」と、「The Automobile」の新作など、複数のシリーズを同一空間で展示いたします。
この機会に是非ご高覧下さい。
2018.3.2 (金) 18:00-20:00
2018.3.16(金)
2018.3.17(土)
東京ビジュアルアーツ
株式会社フレームマン
金丸真株式会社
石川和人
1983年埼玉県生まれ。2008年東京ビジュアルアーツ卒業。
「Humanity」シリーズを始め、大量のインクで出力しイメージを重ね合わせる技法によって色が混ざりあい輪郭が曖昧になった被写体を浮かび上がらせ、情報過多の現代における私たちのアイデンティティをテーマに制作しています。
2015年 “LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #3”に選出されたほか、2017年個展「Humanity」(SEZON ART GALLERY)等。
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