畑山太志個展「素知覚」

畑山太志個展「素知覚」

EUKARYOTE 1F 2F


Information

EUKARYOTEでは2020年6月26日(金)から7月17日(金)の会期にて畑山太志個展「素知覚」を開催致します。

樹齢数百年にも及ぶ樹木から放たれる、およそ視覚では捉えることができないものの、確かに存在し空気を伝う感覚ー2014年「第1回CAF賞」で優秀賞と名和晃平賞を同時受賞した《在り処》など、作家としてのキャリアをスタートさせた白基調の絵画シリーズは、畑山が樹木と対峙した際の体験が基となっています。
一見白いキャンバスに見えるほど色彩を削ぎ落とし、厳かな存在感のみを緻密に描きこむことによって、視覚では語りきれない身体感覚を伴う、平面でありながら空間的な体験を呼び起こす絵画として制作されました。

以降、何気ない風景の中にある空気感や存在感を捉える方法を人の知覚領域の外にも広げ、様々な色彩豊かな筆致を重ねることで探究・制作してきましたが、これまでにおいて通底してきた触視性=光をキーワードに、本展では本来私たちに備わっている知覚の内側と向き合う原点回帰ともいえる展開として、再度色彩を除き畑山にとって「素」とも言うべき白基調の絵画に取り組んでいます。

1階で改めて発表する白基調の絵画シリーズの新作の他に、2階ではここ数年取り組んできた筆致の集積により俯瞰的に複数の環世界を描く「天気図」、また、新たに展開する「草木言語」は、木々が私たちとは異なる原理で知覚を共有する説と、有機的な存在だけでなくAIなどデジタル世界においても生命が宿り、ある種の自然を生成するメカニズムにも目を向けて取り入れたシリーズとなっており、2フロアを使って今に至るまでの畑山の制作を網羅する個展となります.

休廊日

月曜日

宣伝美術

浅田農


畑山太志

1992 神奈川県生まれ
2015 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業
2017 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期(修士)課程絵画専攻油画研究領域 修了

個展
2017「時はぐれ」SEZON ART GALLERY/東京
2014「畑山太志展」GALLERY b.TOKYO/東京

近年の主なグループ展
2020「神宮の杜芸術祝祭」明治神宮ミュージアム/東京
2019「Practice_01: 線を引く」EUKARYOTE/東京
「HELLO my name is」EUKARYOTE/東京
2018 「para nature」EUKARYOTE/東京
「現代茶ノ湯スタイル展 縁-enishi-」西武渋谷店 B館8階 美術画廊/東京
「網膜と記憶のミトロジー」セゾン現代美術館/長野
「京都アートラウンジ」HOTEL ANTEROOM KYOTO/京都
「PREVIEW」EUKARYOTE/東京
2017 「CYA! Modern/セイヤー!モダン 〜to the next stage」SEZON ART GALLERY/東京
「美藝礼讃ー現代美術も古美術も」セゾン現代美術館/長野
「ART FORMOSA 2017」誠品ホテル(晴山藝術中心)/台北
「多摩美術大学美術学部卒業制作展・大学院修了制作展」多摩美術大学/東京
「3331 Art Fair 2017 -Various Collectors Prizes-」3331 Arts Chiyoda/東京
「Arts in Bunkacho ~トキメキが、爆発だ~」文化庁(旧文部省庁舎)パブリックスペース/東京
「第40回東京五美術大学連合卒業・修了制作展」国立新美術館/東京
2016 「CAF賞選抜展」HOTEL ANTEROOM KYOTO | GALLERY 9.5/京都
「SEZON ART GALLERY 美大生展 in 2016」SEZON ART GALLERY/東京

受賞
2015 「多摩美術大学卒業制作展」 福沢一郎賞
「TURNER AWARD 2014」優秀賞
2014 平成26年度 日本学生支援機構 優秀学生顕彰 奨励賞
平成26年度 多摩美術大学校友会奨学生
「第1回CAF賞」優秀賞、審査員特別賞(名和晃平賞)

パブリックコレクション
ホテルメトロポリタン川崎
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル


MORE EXHIBITION


“EUKARYOTE”は、2018年に東京の神宮前に設立したアートスペースです。美術の発生より紡ぎ続けてきた現代の有形無形、その本質であり、普遍的な価値を持つ作品や作家を積極的に取り上げ、残していきます。


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