
EUKARYOTE 1-2F
EUKARYOTEでは2026年6月12日(金)から7月5日(日)までの会期にて、品川はるなによる個展「Tracing Memories Through the Window」を開催いたします。
本展は、これまで品川の特徴であった鮮やかな単色による作品群と、それらに対応するように制作されたモノクロームの作品群を同時に発表する試みです。黒、グレー、シルバーといった彩度を削ぎ落とした絵具によって構成された画面と、同様の色面構成や絵具の膜の剥離を鮮やかな色彩で再現した作品とを対比させることで、鑑賞者各々の持つ、色彩そのものの記憶や知覚のあり方を問いかけます。
今回の制作に取り組むきっかけとなったのは、アクリル絵具や制作道具など、自身の活動を支える素材の多くが石油化学製品に依存していることへの関心、また、ナフサ不足を背景に、カルビーのポテトチップスのパッケージ印刷が一時的にモノクロ化されたニュースを知ったことでした。見慣れた色彩を失ったパッケージを前に、そこにあったはずの色を曖昧に思い返そうとする感覚は、品川にとって、自身の制作に通底する「記憶の定着と欠落」の感覚とも重なったといいます。
品川の作品は、絵具がキャンバスに固着する部分と、膜として剥がれ落ちる部分によって構成されています。それは単なる技法的特徴ではなく、自身の内側に残り続ける記憶と、抜け落ちていく空白への関心に根差したものでもあります。作家が語る「カーテンと窓」という構造も、そうした制作過程の中から立ち上がってきました。
本展では、モノクロームの画面と、その失われた色を想起させる鮮やかな画面とを時間差で体験することで、私たちが無意識に保持している色彩の記憶や、物質に支えられた視覚環境そのものへの再認識を促します。
また、ギャラリー3階では、「ART OSAKA 2026」にて発表した品川の小作品群に加え、菊池遼による〈idea〉シリーズの新作を展示いたします。同作では、洞窟壁画にも通じる根源的なイメージの生成と、その輪郭線を引き直す行為についての思考が展開されています。
月曜日 火曜日
1995 東京都生まれ
2017 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻 卒業
個展
2023 「Hands across the sea」 bonte the palace 131/ソウル
「ishiomiru/ishiohirou」 Saenger Galeria/メキシコシティ
2022 「SHIRO アーティストコラボショッパー」 SHIRO JIYUGAOKA/東京
「Every cloud has a silver lining」 Saenger Galeria/メキシコシティ
主なグループ展
2025 「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」天王洲運河一帯/東京
「En octubre brota el amarillo」 メキシコシティ
「UNDER FORTY」 メキシコシティ
2024 「MEET YOUR ART FESTIVAL 2024」 東京
「Five Galleries Art Fair in Spiral」 スパイラルガーデン/東京
「あをとみどりの考察」 MARUEIDO JAPAN/東京
「two sides of the same coin」 EUKARYOTE/東京
「Janitz,Shinagawa,Wertheim」 TIRO AL BLANCO/グアダラハラ
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