ユアサエボシ個展「曲馬考」

ユアサエボシ個展「曲馬考」

銀座 蔦屋書店 アートウォールギャラリー(6Fスターバックス前展示スペース)


Information

2019年6月1日から2019年7月12日まで銀座蔦屋書店にてユアサエボシ個展「曲馬考」を開催致します。

「曲馬考」と題された本展では、同タイトルの新作絵画をメインにこれまでの代表的なシリーズを折りませて展示します。「曲馬考」はユアサエボシが幼少期に観たとされるサーカスの記憶を元に描かれた絵画です。タイムパラドクスの中で目眩を引き起こすような彼の作品世界をお楽しみください。

戦前に生まれていた架空の私を想像する。
架空の私は、1924年に生まれ、1987年に63歳で死去した。
画家を目指し16歳で福沢一郎絵画研究所へ通いシュルレアリスムと出会う。
戦後は進駐軍がもたらしたアメリカ文化の影響を受け、山下菊二らが結成した前衛美術会に参加し……、
これら架空の略歴を参照しながら、当時実際にありえたかもしれない作品を作り続けることで架空の画家を演じる。
制作を通して架空の人物が徐々に肉付けされていき、現実の私が死んだ後に
「ユアサエボシという架空の作家が本当にいた」という“嘘”を歴史の隙間に忍び込ませたい。
また現代と距離を取ることで、より多角的に現代を捉え直すことが出来ると考える。

展覧会のタイトルでもある「曲馬考」は、1933年9歳のとき両親に連れられて観たハーゲンベックサーカスで曲芸をする馬に心惹かれた記憶。
同時に感じた死に対する強烈な意識。これらの記憶を元に描いたとされている。
今展覧会は「曲馬考」と題された作品の他、紙芝居と同様のB4サイズに描いた「黒い紙芝居シリーズ」、戦時下の子供たちが愛読した雑誌『少年倶楽部』を使ったコラージュシリーズ、瓦に進駐軍の似顔絵を描いた「GHQ PORTRAITS」などを展示する。
ユアサエボシ

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1983年千葉県生まれ。
2005年東洋大学経済学部卒業。
2008年東洋美術学校絵画科卒業。

〈主な展覧会〉
2019年“プラパゴンの馬”(EUKARYOTE 東京)
2018年“シェル美術賞アーティストセレクション”(国立新美術館 東京)
2018年“Multi shutter”(EUKARYOTE 東京)
2017年“岡本太郎現代芸術賞”(川崎市岡本太郎美術館 神奈川)など
〈主な受賞〉
2018年 第10回絹谷幸二賞など


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“EUKARYOTE”は、2018年に東京の神宮前に設立したアートスペースです。美術の発生より紡ぎ続けてきた現代の有形無形、その本質であり、普遍的な価値を持つ作品や作家を積極的に取り上げ、残していきます。


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