EUKARYOTE
EUKARYOTEでは7月5日(金)から7月28日(日)までの会期にて、企画展「The course of true love never did run smooth」を開催いたします。
本展では自身と切り離すことのできないバックグラウンドと向き合い表現活動をする作家、榎本浩子と楊博、2名の新作や近作を紹介いたします。
榎本浩子は作家自身の家族や友人といった身近な人々との交流を通して、目には見えない関係性や日常に潜む拮抗をドローイングやテキスト、写真や映像といった様々な媒体を用いたインスタレーションの発表を続けています。
楊博は中国に生まれ10代で日本に移った過去から、自身の置かれた交錯した状況を背景に、ボーダーレスなユースカルチャーへの憧れと焦燥を、直感的な言葉を平面に取り入れながら瑞々しい油彩でピンナップのように表現します。
タイトルの「The course of true love never did run smooth」はシェイクスピアの喜劇「真夏の夜の夢」の一文より引用されており、劇中にはパックという妖精が登場しますが、そのトリックスターと呼ばれる存在と行動が物語を大きく動かしていきます。
トリックスターは物語や神話の中でその秩序を破り、物語を展開する役割を持っており、フィクションならではとして成立する人格的存在ではありますが、ともすればその役割は自然災害や各時代においてターニングポイントとなる事件に遭遇した瞬間など、現実のあらゆる事象の根源にも見いだせるでしょう。私たちは目の前で起こる物語に向き合い、ときに自身が見通していた未来をゆっくりと歪められ進行する様を受け入れていかなくてはなりません。榎本浩子と楊博、世代や性別、背景も全く違うものを持ちながら、各々ささやかな物語の中の当事者として、日常の風景の中において抗う力を示します。どうぞご高覧下さいませ。
1986 群馬県生まれ
2011 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻洋画研究領域 修了
主な個展
2016「あたらしい朝がきた」ya-gins(群馬)
2013「話したくないこと 英語の勉強 布団を干す」小金井アートスポットシャトー2F(東京)
2011「ヤマ ヒム アヌ」gsgp女子美アートセンター準備室(神奈川)
主なグループ展
2017「private/collective」横浜市民ギャラリー展示室B1(神奈川)
「群馬の美術 2017 」群馬県立近代美術館(群馬)
2016「日常のフィクション 日英アーティスト達が紡ぐ6つの物語」アキバタマビ21(東京)
「女子美の新星」女子美アートミュージアム(東京)
「ホーム/アンド/アウェイ-泥沼コミュニティ-」アートラボはしもと(神奈川)
「3月展 榎本浩子×大久保あり×小口菜緒実×川久保ジョイ×佐々木健×良知暁」art & river bank(東京)
「群馬NOMOグループの全貌-関連展示-」群馬県立近代美術館(群馬)
2015「11月展 榎本浩子×良知暁」DESK/okumura(東京)
「Optional Art Activity: summer school」Take Ninagawa(東京)
「HOTEL CAMP/dreamers」blanClass(神奈川)
「群馬青年ビエンナーレ2015」、群馬県立近代美術館(群馬)
2014「クウキのヨメナイ、ワタシたち」CAPSULE/SUNDAY(東京)
2013「遠浅/泥沼」女子美ガレリアニケ(東京)
2012「thinking about dog’s death#11」art & river bank(東京)
主なワークショップ
2018「ありふれたできごとを着てあるく」群馬県立近代美術館(群馬)
2016「ホテルCAMP 夕食会」blanClass(神奈川)
1991 中華人民共和国湖北省生まれ
2001 日本宮城県に移る
2019 東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画 修了
個展
2018「Heart of glass」CAPSULE(東京)
主なグループ展
2018「preview」EUKARYOTE(東京)
2017「GINZA 24H SQUAD」旧銀座松崎ビル(東京)
「美大生展」SEZON ART GALLERY(東京)
2016 「Collapse Eve」旧豊島区役所庁舎(東京)
「POOL MUG」桜台 POOL(東京)
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