京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
2021年6月19日から8月15日まで京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAにて開催される「Slow Culture」にて、磯村暖の作品を出展致します。
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80年代後半から90年代前半生まれのアーティストを特集し、描き手の身体とダイレクトに結びついた物質的な実践としての「絵」に焦点を当てます。
誰もが写真や映像を撮影し、大量の画像データとして即時に共有することが当たり前となったスピーディな現代において、画材を手にして描くことや、その表現を鑑賞することの意味や可能性は、デジタル化の加速に比例するかのように、増幅と変容を続けているのかもしれません。
本展では、新進のアーティスト12名による、近作と新作を含むおよそ40点の作品を展示。彼らの実践を辿りながら、現代の絵とその周辺に光を当てます。日常における切実なテーマや、ユースカルチャーの影響などを発想の元に描き出された作品を通して、生と死、公と私、循環、流動的なアイデンティティなどにまつわる、現代のビジョンの一端を多様なイメージで紹介します。
また、VRや3DCGなどを用いてデジタル特有の概念と交差する創作アプローチを取り上げながら、デジタル文化の浸透にともなって進化を遂げる、現代の新しい感覚による描画表現の可能性についても着目します。
パンデミックの時代を経て、フィジカルの体験とオンラインを結びつけることが求められるようになりました。日常における仮想と現実の往還はこれまで以上に活発となり、私たちの身体感覚や知覚にも影響をもたらし続けています。表現活動をめぐる新たな手段や解釈が生まれるだけでなく、従来の芸術作品や手法に対する型にはまった見方や価値観にも創造的な変化が起こっています。そのような今日のリアリティの中で、改めて「絵」とは何かを考えます。
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京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
〒604-0052 京都府京都市中京区押油小路町238-1
11:00–19:00
月曜休廊
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
京都市立芸術大学
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